
昨年はじめに旅行用ビデオカメラとしてOSMO Pocketを購入しました。ブレない映像ときれいな4K画質には満足していましたが画角の狭さが唯一の不満点でした。家族で自撮りする際に腕をピンピンに伸ばして撮影していましたから(笑)
最終的にOSMO Pocketは稼働が少ないことから中古価格が高いうちに手放す結果となりました。そんな矢先、私の大好きなシャオミ系列の会社からOSMO Pocketのパクリ商品が出ました。名前はFIMI PALMで価格はOSMO Pocketの約半分です。面白半分で購入することにしました。
OSMO Pocketとの比較
スペックシート
OSMO Pocket | FIMI PALM | |
視野角(FOV) | 80° F2.0 | 128° F2.4 |
イメージセンサー | 1/2.3 12M | 1/2.6 12M |
4K撮影性能 | 4K/60fps | 4K/30fps |
バッテリーサイズ | 875mAh | 1000mAh |
Wi-Fi機能 | オプション | 内蔵 |
実売価格 | 44,000円前後 | 23,000円前後 |
基本的には3軸ジンバル付きのビデオカメラであることは変わりません。スペック上でOSMO Pocketと比較して個人的に優っていると思う点は広角であることとWi-Fi機能が内蔵されていること、負けている点はイメージセンサーのサイズやレンズ開放値が低いので暗所性能がやや厳しいしそうな点でしょうか。
バッテリーサイズや4K/60fpsは使用しないので個人的には気になりません。FIMI PALMの操作部にはジョイスティックが付いているのはかなりポイントが高いと考えています。OSMO Pocketではジョイスティックのために純正の延長ロッドを用意していましたので…。

この機能でOSMO Pocketの約半額で購入できるのであればコスパが高いと言えそうです。
スペック以外のデメリット
基本的に個人輸入で購入する商品なので商品保証は無いと思った方が良さそうです。自然故障の場合は基本的に修理不能扱いで廃棄することになるでしょう。屋外での事故であれば携行品保険で対処できそうですが。本体代金を考えればある種の割り切りは必要だと思います。
また、人気商品のため執筆時(2020年2月中旬)の段階でGearbestでの最短出荷予定日は4月8日-18日となっています。おおよそ2か月間の納品待ちが発生する点もデメリットと言えるでしょう。どうしても急ぎで欲しい方はメルカリで35,000円前後で取引されています。
商品到着
付属品とか
Gearbestで12月中旬頃に注文したものが2月中旬に到着しました。外箱は輸送時に多少のダメージを受けていますが本体に影響はなさそうです。付属品は本体、レンズ部カバー、USBケーブルのみです。本体の仕上げはOSMO Pocketに比べるとチープですが、価格相当の品質だと思います。


使ってみた感想
室内で軽く触った感じは操作体系もOSMO Pocketにそっくりです。画面の上下左右からスワイプする形で操作します。タッチパネルの感度はイマイチです。
レンズカバーも固めの装着感でジンバルを壊してしまいそうな雰囲気です。また、充電ランプが永遠に光っているのでいつ充電完了したのか分かりません。充電残量をパーセント表記で確認するにはスマホアプリのFIMI PLAYで接続する必要があります。
日中の日陰室内で静止画撮影してみました。無加工でiPhone11で撮影したものと比較してみてください。


想像以上にドイヒーです。縮小していてもノイズが目立ちますし、細かい部分の描画が崩壊しています。動画専用機として考えれば仕方ないですが、感覚的には日中の屋外でギリギリ許容範囲くらいでしょうか。JPEG+RAW(DNG)撮影も可能ですが、静止画撮影は緊急用として考えた方が良さそうです。
動画をアップロードできる環境がないので感想のみですが、屋外での動画撮影画質はきれいです。本体ジョイスティックでパンできるのは便利ですがセンター付近で一瞬止まるような挙動は残念です。まぁこの辺はファームウェアで解決されるかもしれませんが。
色々と期待しすぎていた部分が否めませんが、2万円で買えることを考えれば十分に満足できる商品だと思います。面白半分で購入しましたが旅行用カメラとして頑張ってもらおうと思います。
Gearbest: FIMI PALM